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オーバーラッピングとシャドーイング する時に気を付けるべき5つポイント

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 みなさまこんばんは、あのつぎはイです。今日も更新やっていきます。

 今日の更新は英語学習をするうえで、特にスピーキングやリスニング学習で言われている「オーバーラッピング(overlapping)」と「シャドーイング(shadowing)」について、気を付けるべきポイントを5つ説明しようと思います。

 TOEICや英検、さらに大学受験(共通テスト)などの試験でリスニングがある場合、いろいろなサイトを見てみると、「シャドーイング」や「オーバーラッピング」という学習法がよく出てきます。ただ、この2つの学習法は適切に行えば非常に効果の高い勉強ではあるのですが、間違った方法で行うと効果が感じられないレベルで時間を無駄にする方法でもあるのです。そこで今回は、この2つの学習法について、注意すべきポイントを5つ説明しようと思います。

 それでは、さっそくやっていきましょう。

オーバーラッピングとシャドーイングとは?

 英語を学習する上で、特にリスニングやスピーキングの学習法を検索してみると、非常に多くのサイトでこの2つの学習法が言われます。

 オーバーラッピング(overlapping)とは、聞こえてくる音声に合わせて一緒に音読する方法です。カラオケとかで、後ろに模範の音声を入れながら一緒に歌う感じがよく似ていると思います。

 一応オーバーラッピングの時は、スクリプト(音読原稿)を見ながら音読していいとされていて、シャドーイングとの違いの一つにもなります。それでも音源と同じスピードで音読する必要があり、結構大変です。勿論、負荷が強い分効果も高いんですよね。

 そしてシャドーイング(shadowing)とは、音源の音声に少し遅れる形で自分が音読します。こちらは日本語で言うカエルの歌と一緒ですね。

 こちらは原則スクリプト(音源の原稿)を見ずに、音だけで音読するというのをシャドーイングというのですが、いきなりスクリプトを無しでシャドーイングをしようとすると、まず間違いなく失敗します、ついていけません!

 そこで自分がおすすめするのは、まず同じ音源でオーバーラッピングを3-5回ほど行い、その後にシャドーイングをする。もしくは最初はスクリプトを見ながらシャドーイングを行い、徐々にスクリプトから目を話していくというものですね。これなら負荷も少なく、そして回数も稼げるのでおススメです。

 次に、オーバーラッピングとシャドーイングの効果(目的)を見てみましょう。

オーバーラッピングとシャドーイングの効果

 ここでは2つの方法の効果を考えます。3つ考えています。

発音を勉強できる

 単語帳とかで単語を勉強していると、確かに発音記号は書いてありますが、どちらかと言えばカタカナ発音をしながら見て覚えるか書いて覚える派が多いと思います。それではどうしても生の発音を知らずにいってしまいます。そこで、すべての単語にする必要はありませんが、少なくとも自分が取り組もうとしている試験のリスニングに登場しやすい単語位は、生の英語の発音を聞いて、しっかり耳でも覚えるというのが良いでしょう。

スピーキング力が向上する

 これはスピーキングする中身を勉強できるというよりは、ネイティブの話し方に合わせて自分が音読する事で、英語特有のリズムや区切り、イントネーションを勉強できるというものです。実際自分もオーバーラッピングとシャドーイングを徹底的にやったところ、ある日仕事で出会った外人さんから英語の発音をほめられたことがあります。

リスニング力が向上する

 これ目的で勉強する人たちがほとんどでしょう。音読する=自分が発音しているのに、どうして聞く力が向上するのかという話ですが、それは上の2つの説明にもあるように、オーバーラッピングとシャドーイングは、音源と全く同じに音読する(“ように”ではありません)事が重要で、これにより、ただの聞き流しに比べて遥かに効率的に発音を勉強するからです。そのため、オーバーラッピングなどをすることで、同時にリスニング力も向上する、ということなんですね。

 この辺りが主な目的になりますね。では、ここからが今回の本題である2つの方法で気を付けるべきポイント5つになります。

オーバーラッピングとシャドーイングを行う時に気を付けるべき5つのポイント

 まずは結論から行きましょう、ドーン!

  1. 必ず一度は精読する
  2. 復習を忘れずに、定期的に行う
  3. 速さの負荷もかける
  4. 資格(レベル)に合わせた教材を使用する
  5. 黙読でも良いから口と舌を動かす

  この5つです。順番に見ていきますが、個人的には後半2つは自分の実体験も混ざっています。

必ず一度は精読する

 これ、文法やReadingが苦手な人が特に敬遠しがちな話かと思います。リスニングの勉強でオーバーラッピングとかはやっているけど、そのスクリプトをきちんと精読したことが無かった人、結構いるのではないでしょうか。

 ここでいう精読とは、単に「日本語の意味を把握する」だけではありません。どちらかというと、受験でよく言われる構文把握に近いです。そうです、S,V,O,Cとか関係代名詞とか言ってたアレです。この時点で蕁麻疹が出るほどのアレルギー反応を起こす人もいるらしいですが、もう少しだけ付き合ってください。

 効果の所でもお話しましたが、区切りやテンポを考えるうえで、やっぱり英文そのものの構文把握は必要と考えます。構文の区切りと話の区切りがどう違うのか、それとも一緒なのか、それを知るだけで、他の文章を読む時も、無意識のうちに区切りとかを考えるはずです。それに、リスニング教材のスクリプトって、Reading教材に比べるとだいぶ構文は易しいものが多いですから、構文を勉強する意味も込めてしっかり勉強してみてはいかがでしょうか。

復習を忘れない

 こちらも大事なポイントです。東〇の何某という先生がTOEICで990点を謳う様になった頃から、音読を英語の勉強で取り入れることがスタンダードというか、広まるようになった気がします。音読のメリットは今更ですが、一方で、復習をどうするかはあまり言われていないんですね。それこそその日に間違った問題をオーバーラッピングとシャドーイングをしたら、翌日以降は同じスクリプトではやらないってなったら、それこそ効果半減以下になってしまいます。

 そのため、自分としては何回でもAnkiアプリによる定期的な復習をリスニングで提唱しているのです。Ankiで勉強するための準備はこちらこちらの記事で、そしてAnkiの有用性はこちらで説明していますので、見ていただけると嬉しいです。

 Ankiで復習する日を自動的に決めて、実際の復習のやり方も説明したいのですが、それには次のポイントを説明してからの方が良いので、次のポイントを説明します。

速さの負荷もかけるようにする

 TOEICとか英検とか、リスニング問題をオーバーラッピングとシャドーイングで勉強していると、復習する度に同じ音源を話すので、そのうち覚えちゃうんですよね。それはWritingのためにはとってもいい事なのですが、リスニングの勉強をしているという意味ではあまりいいものではありません。そこで自分が工夫したのは、復習するときの負荷をかけるために、あらかじめAnkiに音源を入れる時にこちらのサイトを利用して、1.2倍速と1.5倍速を用意していました(使い方はこちらの記事を見てください)。

 復習する方法ですが、しばらくはオーバーラッピングもシャドーイングも1倍速でやりますが、そのうちオーバーラッピングは1.2倍速と1.5倍速を2-3回ずつ、そしてシャドーイングを1倍速と1.2倍速で2-3回ずつ、合計10回やったら復習終わりというやり方です。1倍速でやる10回に比べて、1.2倍速や1.5倍速を使うので、当然時間も節約できます。こうすることで効率的に、そして効果の高い復習をすることができます。

資格(レベル)に合わせた教材を使用する

 これも大事なことですね。オーバーラッピングとシャドーイングは、自分は中学生とか小学生の英語の学習でも扱ってもいいと考えているんですよ。自分が初めて中学生で英語を勉強し始めた時、英語の先生(=中1の担任)がこの2つの勉強を使って英文を丸暗記する勢いで勉強したら中間テストも期末テストも余裕だーといっていて、実際それでかなり英語が楽しくなったんですよ。

 ところが、大人になって改めてオーバーラッピングとシャドーイングを使って勉強しようとした時に、自分は最初ハリポッターとかマトリックスとか、映画でやろうとしたんです。これが大失敗。まずスクリプトの用意が大変(英語字幕から起こさないといけない)で、それをしても話すスピードがめっちゃ速く、しかもその効果を体験する場所がないという、レベルや資格にあった教材を使用しなかった時のデメリットをそのまま体現したような体験をしたんです。

 英語の学習って、もちろん映画やドラマを見たいという理由もあって勉強している人もいると思います。そういう人なら、目標の映像と音声を見ながらどんどんチャレンジしてもいいと思うんですが、資格取得や大学受験などで英語を勉強している、もしくは早めに勉強の効果を体験したいという人なら、ここはかなり気を付けた方が良いです。やはり目指す試験の問題集とかを利用してスクリプトと音声を手に入れ、そしてAnkiで定期的に復習する、ここれが最も効率よく最大効果でリスニング力を上げる方法と考えています。

黙読でも良いから口と舌を動かす

 こちらは自分が実際に勉強していた環境を有効に利用するために行った方法です。

 自分は英語学習をする上で、復習は基本的に通学通勤の電車内がメインだったんです。そうすると、ついつい音源を聞いていても音読をすることが難しく、聞き流すだけっていう事になってしまっていたんですね。そのせいで一時期TOEICのリスニングが伸び悩んだんです。そこで、改めてオーバーラッピングとシャドーイングをやると決めて、電車内でも口と舌を動かすことはできる、しかもコロナ禍のせいで、どうせ口元は誰にも見られないという環境になったため、電車内ではもごもごしながらリスニングの勉強をしていました。そのかいあってTOEICも700点台から800点、900点とトントンと進んでいきました。

 やっぱり聞き流すだけではなく、しっかり耳と口を使って学習する、これが一番ですね。

まとめ

 いかがだったでしょうか。今回は英語学習をするうえで、特にスピーキングやリスニング学習で言われている「オーバーラッピング(overlapping)」と「シャドーイング(shadowing)」について、気を付けるべきポイントを5つ説明しました。改めて列挙しましょう。

  1. 必ず一度は精読する
  2. 復習を忘れずに、定期的に行う
  3. 速さの負荷もかける
  4. 資格(レベル)に合わせた教材を使用する
  5. 黙読でも良いから口と舌を動かす

 リスニングやスピーキングの勉強で、いまいち効果を実感できていない方々、ぜひ上記の5つのポイントを見直して、学習方法のブラッシュアップをしてみてください、きっと学習の効果があがることでしょう。

 それでは今日はこの辺で、have a nice day and see you next day!