みなさまこんばんは、あのつぎはイです。今日も更新やっていきます。
今日は日商簿記3級をCBT方式で受けた時の話をしたいと思います。以前の記事(こちら)でFP2級を受験したことをお伝えしましたが、実は自分、11月に簿記3級を受験したこともあるんです。9月にFP3級を受験して、お金の話に興味を持ち、そして両学長に出会い(この辺りの話もいずれしてみたいですね)、「簿記3級も合格出来たら自分で確定申告や青色申告をスムーズにできるようになると楽しいかも」という不純というか軽いというか、そんな気持ちで受験をしたんですね。ただ、この時点で9月末で、年越さないと試験日ないとかいやだなーと思っていたんです。あと場所と。
ところが、調べてみると日時が自由に決められるCBT方式があるではないですか!?そこで11月11日に仕事終わりに駅の側で受験をしてきました。そこで今回は簿記を受験する方々に、
簿記を受験するならCBTがおススメ
と声を大にして言いたい4つの理由と、その時に自分が気になった注意ポイントを4つ解説していこうと思います。それではやっていきましょう。
そもそも簿記とは
いまさら言う必要もないかと思いますが、簿記について解説します。
簿記とは、簡単に言えば「会社の家計簿」のようなものです。一応日商簿記のサイトから引用すれば「簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。」(日本商工会議所HPより)となります。その技能を保障してくれるのが簿記1-3級という感じです。初級など、もっと簡単な級もあります。1級が一番難しく、1-3級の区分けとしては、こちらもサイトを引用すれば
- 1級
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、
会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を
踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、
税理士などの国家資格への登竜門。 - 2級
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の
一つ。 高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、
財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や
会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められる
レベル。 - 3級
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき
「必須の基本知識」として、多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や
会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために
求められるレベル。
となります。まぁ、3級から1級になるにつれて徐々に深い知識が必要となるってところでしょうか。少し前までは、3級が個人商店で、2級からが株式会社とか、そんな大雑把な違いもあったようですが、最近は3級でもわずかですが株式の仕訳が出ますし、2級では連結会計とか昔の1級の内容が下りてきて難化しているという事で、事業形態の区分けと級の区分けが不鮮明になったみたいです。詳しいことはgoogle先生に聞いてみてください(笑)
今回の自分の目標は、あくまで「自分で青色申告ができるようになる」でしたので、いろいろ調べた結果、「3級取得で大丈夫」という結論となり、2021年11月に3級を受験しました。試験範囲の変更が今後も行われるのか分かりませんので、この記事を見ている方は、自分に必要なのは何級か確認して話を進めてください。
なお、簿記1-3級の試験資格ですが、基本的に「学歴、年齢、性別、国籍は一切問いません」とのこと(こちらのQA2つ目を参照)。ですので、例えばいきなり2級からの受験も理論上は可能ですし、2,3級を同時受験することも可能です。個人的には、今後ブログの記事のネタにするために、2,3級の同時受験をしてみてもよかったのかなと後悔しています。
CBTとは
医学部4年生の後半、病棟実習の前に行われる全国の試験でもCBTということばが出てきます(こちらの記事参照)。CBTとは「computer based testing」の略称で、コンピュータ上で試験問題が提示され、回答もコンピュータで打ち込んでいくスタイルの試験全般をさすものです。簿記の試験で言えば、今までのペーパー試験(こちらを統一試験というようです)と区別してCBTという言葉が使われると思ってもいいでしょう。
CBT方式としては、他には英検やITパスポートの試験などがあります。ITパスポートはCBT受験ができない方のみペーパー試験があるようですが、英検は簿記と同じくペーパータイプとCBT方式の両方で好きな方に受験する感じですね。
ここで注意点があります。
簿記1級はCBT方式(ネット試験)は非対応で、6,11月頃に行われる統一試験のみ
ということです。英検も1級(さらには4,5級も)はCBT非対応ですので、この辺りも一緒ですね。
以下にペーパー型とCBT方式を比較してみたので参考にしてください。
統一試験(ペーパー試験) | CBT方式(ネット試験) | |
受験日 | 2,6,11月 | 自分で決められる |
受験票 | 届く | 存在しない |
受験会場 | 自分で決めれない | 自分で決められる |
結果発表 | 3-4週後 | 試験終了直ぐ |
試験時間 | 2級:90分 3級:60分 | 2級:90分 3級:60分 |
受験料 | 2級:4720円 3級 2850円 | 2級:4720円 3級 2850円 |
合格点 | 70点 | 70点 |
では、そんなCBT方式ですが、受験の申し込み手順を見ていきます。
申し込みの手順
まずはホームページで日商簿記のページに行きます。googleで「日商簿記」と検索すると下の画面になるので、3級というところを押します。
そして出てきた下のページの、「ネット試験の申し込み方法、概要はこちら」という大きなボタンをクリックします。
今度は次のページに飛ぶので、インターネット申込方式と受験申込方法がぶつかるところの「申込専用」というボタンを押してください。
すると下記のページにいくので、右上の「空席照会」を押します。
すると受験する級を選ぶよう言われるので、受験級を選択して(2,3級同時でも1つずつです)、その次の画面で受験したい日にちと都道府県を選択します。なお自分の住んでいる都道府県である必要はないはずです。
今回自分は愛知県で受験したかった(その日に名古屋駅による用事があった)ので、それで検索をしてみると下のページが出てきます(記事用にやり直しています)。
「満」というところはすでに満席で、時計マークのところで受験可能です。申し込みをしたい日にちと場所から選べる時計マークを押して、あとはページに従って申し込みをしていきます。
注意点1)この方法だと初回ログインのため自分の情報登録(といっても名前や生年月日、メルアドや電話番号あたり)をして、改めてログイン後に同じ作業を繰り返す必要があるので気を付けてください。それでもこの方法をおススメしたのは、こちらの方が空席情報を素早くゲットできるためです(そうしないと受験したい日が空いているか分からないのにログイン情報だけ登録する必要があるから)。
注意点2)上で書いたように、ログイン情報を登録する必要があります。その際にIDとパスワードを設定しなければなりませんが、どちらも今後必要な情報ですので、スマホのカメラで撮影するなりメモするなりしておいた方が良いです。
あとは支払方法を選ぶだけですが、支払方法としては「クレジットカード決済」と「コンビニ支払い」の2つがあります。「チケット」というものもありますが、こちらはほとんどの人が関係ないと思うので割愛で。自分は今回コンビニ支払いにしました:クレカの個人情報を晒さなくて済むので。
ちなみに、ここでポイントになりますが、この後どれだけ待っても受験票は来ません。上に書いたように統一試験と異なりCBT方式(ネット試験)では受験票は存在せず、試験当日は身分証明書を持っていくことになります。
受験当日 自分の感想も交えながら
次の順番で見ていきます。
- 持ち物チェック
- 集合時間
- 集合場所
- 待合にて
- 試験開始
- 試験中
- 試験終了
持ち物チェック
受験当日は、まず持ち物のチェックをしておきましょう。
最低限必要なものは
となります。筆記用具や参考書などは持っていっても大丈夫ですが、コンピュータ室には持ち込みできないので気を付けてください。むしろ電卓を忘れると大変なので、くれぐれも持参してください(実体験あり)。
集合時間
一応ネット上では試験5分前に集合しないと不合格となっていますが、かといって早く着くと、待合が狭い可能性もあるので注意が必要です。自分は10分前くらいにつくように向かいました。
集合場所
ここ、気を付けてください。自分は「エアリアルビュー名駅テストセンター」というところで受験したんです。一応右下のような地図を頼りに行ったものの、入口にテストセンターとかいう表記が見当たらないんですね!
自分が受験したのは18時という事で、結構暗くて4階のテストセンターという表記が見えにくかったんです。幸いニッシ〇ーさんは今でも同じところで営業していたので、それを信じて中に入っていき、エレベーターに乗りました。4階につくとすぐに下のような入口があるので、ここで安心できましたね。
おそらくテストセンターって、コンピュータ室さえあれば良いと思うので、他のテストセンターでも、入口が見にくいとか、入口が狭いとか、そんな感じがあると思います。さらに言うと、統一試験と異なり、大多数が一度に受験するわけではないので、会場へ向かう集団が存在しない=誰かについていけば到着できるわけではない、というのは注意点かもしれません。なので、受験場所については予めしっかり確認をして、例えば周辺の建物なども確認しておいてください。
待合にて
入ってすぐにいた管理人さん(便宜上そう呼びます、試験監督というわけでもない)に声をかけ、受験する内容と級、それから身分証明書を提示して指示を受けます。たしか試験の要項というか注意事項の書かれた紙とA4用紙2枚(メモ用)とペンが渡されて、椅子で待つように言われました。
試験開始
試験開始前までにロッカーに荷物を入れて、ロッカーのカギをポケットにしまって待っていると、管理人さんが案内してくれてコンピュータ室に入ります。あとは指示に従って問題を解いていく感じです。
試験中
コンピュータ室は、自分が受けた場所では10-15台くらいのコンピュータが並んでおり、仕切りで区切られている感じでした。あと、試験中は先ほどの管理人さんは全室に戻るため、コンピュータ室は受験者のみが存在する感じです。ただし!監視カメラが存在し、かつ荷物はすべて全室のロッカーに預けているため、カンニングは難しいですね(他CBT方式だと、隣の人と問題が異なるため、これもカンニング出来ない理由なんですけどね)。
簿記3級は60分の試験時間に大問3題を解きます。1問目は仕訳の問題が15第、2問目は補助簿や勘定記入などの問題、3問目が決算書の問題です。この辺りの詳細はまた別の記事でまとめてみたいです。ここで書いておきたいのは、第一問の仕訳の問題では、勘定科目は自分で手書きをするわけではなく、プルダウンメニューで一覧から適切な語句を選ぶという方法になっているので、勘定科目を正確に覚えていなくても何とかなりますよ、というところですね(第2問や第3問は書き込む可能性がありますが)
試験中にコンピュータの使い方が分からないとか、試験が終わってどうしたらいいとか困ったときは、机の上にボタンがあるので、そのボタンを押すと管理人さんが来てくれるという仕組みです。メモ用紙も足りなければボタンを押して追加を言えば持ってきてくれます。なお、特に試験終了時は結果の印刷など気を付けることが多いので、分かっていても管理人さんを呼んだ方が良いでしょう(自分もそうしました)。
試験終了
試験終了後、結果の印刷ボタンを押してから(印刷は前室に出ます)前室に戻ると、管理人さんから印刷された用紙を渡されて、メモ用紙とペンと注意事項用紙を返却して試験終了です。この時点で結果も出てますので、今後の資格勉強の予定を考えながら帰宅となります。
お疲れ様でした。
次は、統一試験ではなくネット試験をおススメするポイントを説明していきましょう。
CBT方式(ネット試験)をおススメする4つのポイント
個人的には以下の4つです。まず結論から、ドーン!
- 自分の好きな日、時間、場所で受験することができる
- 試験3日前までに申し込めばOK
- 受験する日、場所を変更することができる
- その日に結果が分かる
順番に見ていきます。
自分の好きな日、時間、場所で受験することができる。
これが統一試験と異なる大きなポイントで、大きなメリットでしょう。統一試験だと、受験日が決められているため、自分の都合をつけておく必要があります。さらに試験会場も住所から近場にしてもらえますが、それでも自分で決めれないのでどこになるか未知数です。実際自分はFP3級の受験会場が中々に遠い所で、公共交通機関での移動は大変かもしれないと考えて連れに送り迎えをお願いしました。行きもそうでしたが、帰りにそばを通った駅のホームに人がぎっしりだった光景をみて、公共交通機関にしなくてよかったと思いましたからね(本当は交通機関が勧められているかもしれません、この場を借りてお詫び申し上げます)。
でもCBT方式の簿記3級受験であれば、まず試験日は平日でも休日でも好きな日を選べます(英検は土日って決まってますけどね)。そのため、自分の都合に合わせて試験日の方を決められますし、試験会場についても上の様に自分で決められるので、駅に近い所とか、自分の住所に近い所とか、かなり自由度が高くなっています。勿論大きな駅前のテストセンターだと、希望が集まるので早めに席が埋まるかもしれませんが、それでも希望が出来るのは大きいですね。
試験3日前までに申し込めばOK
こちらもCBTならではです。統一試験では申込期限てだいたい1か月以上前に締め切られることが多いですが、CBTなら3日前までに申し込めばOKです。申し込みを忘れても、席さえ空いていれば直前に申し込んでも大丈夫なのは社会人にとって大変便利ですね。
受験する日、場所を変更することができる
これ、今回記事を書く上で調べていたら発見しました。元の試験3日前までであれば(=申込期限内)、別の試験日に変更が可能です。更に試験会場も一緒に変更できますから、例えば一度申し込みをしたものの、その日に用事が出来た場合は、用事に合わせて時間だけ変更したり、場所を変更したりして修正する、なんていう社会人の希望をかなり自由に効いてくれるメリットですね。多分少しでも多くの方に受験してほしい商工会議所の男前な方針なのでしょう、ありがたやありがたや。
その日に結果が分かる
これも大きなメリットではないかと感じるのは自分だけでしょうか。
自分は社会人(医師?)になってから受けた資格系の試験としてはTOEICとFPの2つなんですが、いずれも結果が出るのは3-4週後なんですね。TOEICは結果が出るのが早くなってはいるんですが、それでも結果が出るのが当日ではない=今後の自分の勉強方針や資格取得の方針を決めるのにタイムラグが生じるんですよ。
皆さん、試験終了後、次の試験を考えるというか、試験を反省したり次の資格を目指してみたいと思うタイミングっていつですか?自分は試験終了直後の、まだ心に熱い炎が燃え滾っている時なんですよ。そうなると、その日のうちに結果が出てくれると、合格なら次の資格をどうするか考えられますし、不合格ならもう一度受験しようと受験申し込みをしたり改めて勉強方法を見直してみるというやる気が高いんですね。これが結果が出るのが1週間以上後だと、確実にやる気がなくなっていて次の資格とか勉強に向けてモチベーションを維持するorUPさせるのに時間がかかる気がするんです。
これが簿記2,3級のように当日に結果が出てくれると、すぐに次の行動がとれるので、非常におすすめなんですよね。
ちなみに、CBT=結果が当日出る、という論理があるわけではないので気を付けてください。
最後にネット試験(CBT方式)を受けるうえで注意すべきポイントを説明します。
CBT方式で注意すべき4つのポイント
まずは結論から、ドーン!
- 受験票が無い
- CBT方式に慣れる必要がある
- 電卓を忘れないで
- 当日キャンセルはできない
あくまで簿記2,3級に限った話です。CBT方式の試験全種類にいえることではないので気を付けてください。
順番に見ていきましょう。
受験票が無い
これ、最初びっくりしました。自分も申し込みをしてしばらく待っても受験票が届かないので、「申し込みできていないのでは?」「払い込みができていないor間違った払い込みをしたのでは?」と不安になりました。ただ、ちゃんとHPを見ると、CBT方式(ネット試験)では受験票が無い(統一試験ならある)と明記されているので、安心してください。試験当日も特に必要ないですが、心配なら申込完了メールや払込完了メールを直ぐに提示できるようしておいてもいいでしょう。
CBT方式に慣れる必要がある
自分はこれと後述の電卓問題で時間がギリギリでした。
紙に書きながらの試験だと、問題用紙に書き込んだり、問題の隣に計算式を書いたりして、すぐに見直しが出来るのですが、CBT方式だと問題のそばにメモすることができず、問題とメモ=計算用紙をいったりきたりしながら問題を解かないといけないので、意外と時間がかかります。そして一番それを実感したのが簿記3級の第3問ですね。問題の記述の隣に計算を書くこともできなければ、表に書き込むこともできないので、メモ用紙に票を作って一からやっていくか、必要な計算だけして答えを作り上げていくか、この辺が普段紙で勉強している場合は注意が必要です。
多くの問題集において、1-2度のCBT方式の模試をネットで出来るようになっていたりするので、必ず一度はネット模試を受けた方が良いでしょう。
電卓を忘れないで
これ、自分です(笑)ほんと、よく受かったなと思いますね。管理人さんも電卓を貸してくれない(言えば貸してくれたのかな?)ので、必ず持参してください。コンピュータに電卓は内蔵されていません!
当日キャンセルはできない
これは統一試験=ペーパー試験でも同じですね。2日前からのキャンセルが出来ないので気を付けてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は日商簿記3級をCBT方式で受けた時の話をしながら、統一試験よりCBT方式をおススメするポイント4つを解説してきました。
書籍「お金の大学」で有名な両学長もyoutubeでFPに合わせて簿記3級の取得を全国民におススメしています。統一試験だと都合が合わないとか、受験会場が遠いと困るという方に向けて、CBT方式でサクッと受験してみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で、have a nice day and see you next day!