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ディベートで試合を見るなら/するなら フローシートを書いてみよう Part1

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皆様こんにちわ、あのつぎはイです。前回投稿からすでに1ヶ月経過しておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、そろそろ中学高校生向けのディベート大会、通称ディベート甲子園の論題が発表されることに先立ち、ディベートで選手や審判が書いている「フローシート」について説明をしてみようと思います。

1. ディベートをやってみようと思うが
  試合中に何したら良いか分からない人

2. 他の人が書いているフローシートが
  どういうものか気になっていた人

3. フローシートをどのように活用したら良いか
  分からない人

ちなみに、「ディベートって何?」という人にはこちらの記事がお勧め

ディベートって何 議論や弁論と何が違うのか 個人的な経験や考えも添えて

ディベートで扱われる論題が知りたい人は以下の物も見てもらえると良いです。

即興でやれるディベートのテーマ 即興はパーラメンタリーとも言います

フローシートって何?

フローシートとは、自分だけがその時分かれば良いメモである!

フローシートとは、一言で言えば

試合の流れを書き込んだもの

となります。言ってしまえばメモですね。実際の自分のフローシートを出してみましょう。

論題は「日本は飛び級を認めるべきである」
左側が肯定側=メリットのフローシート、
右側が否定側=デメリットのフローシートです。
某学校が夏休みの間に即興で行ったディベートを審判したときに私が書いたフローシートになります。

これを見た皆さん、多分

何が書いてあるか分からねー???

となったのでは無いでしょうか。

安心して下さい

私も今となっては分かりません!

ディベートの試合を聞いていると、非常にたくさんの議論が飛び交います。それも超早口で。

なので、その時に何が話されているのか分かるようにメモを書いている、というイメージになります。

フローシートに書いていくもの

 フローシートに書いていくものはザッとこんな感じです。

  • 最上段に書くもの
     大会名 論題 日付 対戦校(肯定側と否定側) 試合会場や試合名(リーグやトーナメントなど複数会場で同時進行されている場合)
  • それぞれのパートに書いていくもの
    立論:メリットやデメリットの名称、それぞれの中身
    質疑:質問内容と応答内容
    反駁:立論のどこに対する反駁か矢印を引く 反駁の内容を書く
       第二反駁ならまとめの内容を書く
  • 証拠資料が出てきた時
    出典を書いておく:著者、肩書き、年、雑誌名 など

となります。それぞれのパートの役割などは下の記事を見てもらえると嬉しいです。

ディベートでいう立論とは 3つの構成要素と2つのお助けアイテム

ディベートの質疑を考える セミナーとかでも使えるので先にやります

ディベートの第一反駁 皆のイメージする「異議あり/はい論破」はここにある!?

ディベートの第二反駁 ストーリーを話してみよう

中身の具体的な書き方は次からの段落で説明していきます。

どうしてフローシートを書くの?

大きく分けると3つに分かれます。

  1. 試合中
    試合の流れを覚えていられるように
  2. スピーチ練習
    誰かにフローを書いてもらって、自分のスピーチが聞き取ってもらえるか確認する
  3. 試合以外
    試合で聞いたメリット(orデメリット)を書いて反駁を考えたり、
    予想される立論を書いて反駁を考えたり

それぞれ説明していきましょう。

試合中にフローを書く理由

試合中に選手や審判が必死にフローシートを書いている姿があると思います。

これは

試合中にフローが無いと困る

からです。

試合中は、それこそたくさんの議論が出てきます。

最近のディベート甲子園の試合を見ている(聞いている)と、

おおよそ1分間に500-600字ほど

の分量で選手はスピーチをしてきます。

比較としては、NHKのアナウンサーさんのスピーチ速度が大体1分間に400字ほどです。

なのでディベート中は高速スピードを聞きながら議論を拾っていかなければなりません。

そうすると、メモ書きでもしていない限り、最後の選手がスピーチをする頃には最初に話していた内容を忘れてしまっている危険があります(というか、忘れます)。なので、フローを書き取りながら試合を進めていくことがほとんどです。

また、実際に書いてみると議論のつながりを意識することができて、それぞれのスピーチの内容がより分かりやすいという利点もあります(特に反駁が始まったとき)。

スピーチ練習の時

 選手で実際に試合に出たことのある人なら想像しやすいですが、皆さん大抵試合前に立論のスピーチ練習をしますよね。

 その時に、たとえば初心者や別の選手(質疑の練習をかねて質疑パートの選手のことが多い)に手伝ってもらってフローを書いてもらうという練習があります。

 これの利点は

1. 初心者のフローを書く練習になる

2. 質疑の選手に書いてもらったときに、自分がメモして欲しいところをメモできているか確認できる

 というところがあります。自分が立論読んでいたときも、結構質疑の先輩にしてもらっていましたね。

試合以外でのフローを利用する方法

こちらは中級~上級者向けの内容も含みますが、

試合が終わった後に、そこで書き取ったフローを下敷きにして、新しい反駁を考えたり、立論の構成を修正することもできます。

たとえば、審判から講評で不評だった反駁を削ったり、逆にアドバイスをもらった反駁を書き込んでみたり。もしくは資料を探していて新しい反駁を思いついたならフローに書いてみて他の選手の反応を見たり、などなど。

あとは、立論を考えるときに利用したシステムマップやロードマップを利用してメリットやデメリットを想定しフローに書き入れて、反駁を考えていくという方法も有用です(こちらは初心者が反駁を考える上でとても有用です)。

この辺りをフローシートを利用する理由としては、もちろん見やすいというのもありますが、フローシートであればそこにいる全員で見れるので、一人では思いもつかなかった反駁が登場したり、書いてみた反駁に再反駁が登場して採用を取りやめたりと、かなり賑やかに活発な議論を交わすことができるようになります。

じゃあどうやって書くの?

じゃあ、そんな便利なフローシートですが、具体的にどうやって書けば良いのか、ですが。

基本的に書き方は自由です。

ある意味、紙とペンがあればやれます。

でも、

上のような利便性を確保できる書き方を実践してみたい!

と思う人が多いと思います。

なので、具体的なフローシートの書き方も説明していこうと思うのですが、

そこまで書くと長くなりそうなので、今回はここまでにしようと思います。

今回お伝えしたのは

今回のお話

1. フローシートって何?

2. どうしてフローシートを書くの?

という2点です。

次回の記事では、具体的なフローシートの書き方を説明していこうと思いますので、楽しみにお待ちください。

それでは皆様、have a nice day and see you next day!