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ディベートの試合の進め方 競技ディベートは話す順序が決まっています

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 みなさまこんばんは、あのつぎはイです。今日も更新やっていきます。今日はディベートネタです。前回記事はこちらから(ディベートで扱われたことのあるテーマって?(準備の必要なテーマからすぐにやれるテーマまで)。今回は、ディベートを実際にするとき(試合をするって言ったりします)、話す順序を決めておこうというものです。といっても、前回までの記事で書いていなかったのですが、自分がここで書いているディベートは、競技ディベートと言われる、JDA(日本ディベート協会)とか、CoDA(NPO法人全日本ディベート連盟)とか、NADE(全国教室ディベート連盟)とかで言われるやつです。このあたりで行われている大会でされるディベートが中心で、かつNADEで行われている、中学生や高校生が扱うディベートを連想しています。あくまでディベートを討論や議論の訓練する場と考えていただくといいかなと思います。そして競技ですので、ある程度ルールが決まっています。そのルールの中で、ディベートは話す順序が決まっています。そこで今回はディベートで話す順序を説明してみようかなと思います。話す内容についても、今回はざっくり説明しますが、そこについては後日改めて記事にしようかなと思います。

 なお、本日私はコロナワクチン3回目接種後2日目(火曜日接種→水曜日→木曜日:今ここ)なのですが、いまだに悪寒戦慄を伴い腕が痛くて脇のリンパ節が腫れていたいです。内容は薄いので気を付けてください。それではやっていきましょう。

1. 概要 順序と時間

 では、まず競技としてディベートをする場合の概要を説明しましょう。下の通りです、ドーン。

全国教室ディベート連盟で行われるディベート大会で用いられるフローチャート。JDAやCoDAなどでは立論がさらに二つに分かれていたりします。

 それぞれの四角で囲ったところを<パート>と呼んだりします。横に並べると、「肯定側立論」→「否定側質疑」→「否定側立論」→「肯定側質疑」→「否定側第一反駁」→「肯定側第一反駁」→「否定側第二反駁」→「肯定側第二反駁」という感じです。

 ポイントは
1. 立論 質疑 反駁 という3種類のパートがあること
2. それぞれのパートが肯定側と否定側に均等に存在する事
3. できれば立論は肯定→否定の順。反駁になったら否定→肯定の順にする
 というところでしょうか。

 そうすると、一つの試合をするのに肯定側で4人、否定側で4人の合計8人が必要となります。「そんなに人が集まらないよー」ということであれば、一人で色々なパートを兼ねるというのもアリです。反駁は第一と第二で別れた方が良いと思うので、最低肯定側で二人、否定側で二人の四人もいれば十分試合は可能です。最悪2人でもやれます(笑)

 なお、それぞれのパートに充てられている時間は状況によってまちまちです。前回の記事で紹介した即興ディベートのテーマでディベートを気軽にやってみるとしましょう。その場合は、「立論」が2-3分、「質疑」が1-2分、「反駁」が2分くらい、矢印の間は1分間ほど準備時間として、20-25分くらいで出来ちゃいます。アニメ一話分です、始めるとあっというまです。簡単でしょ?

 次からは各パートの概要を話していこうと思います。

2. 立論

 肯定側立論は,論題を肯定するためのプランを示し、そのプランからどのようなメリットが発生するかを論証するものとします。 否定側立論は,現状維持の立場をとるものとし,主に肯定側のプランからどのようなデメリットが発生するかを論証するものとします。(以上全国中学・高校ディベート選手権ルールより)

 簡単に言うと、肯定側立論は「テーマを実行すると○○といういいことが起こります」と説明するパート、否定側立論は「テーマを実行してしまうと△△という悪いことが起こります」と説明するパートです。

 初めてディベートをする場合は、まずはこの立論をどう組み立てるか、それを理解するのが重要です。詳しいことは省きますが、ディベートの立論を理解できると、実社会でも「今後起こりうる様々な未来をここに予測できる」能力が養われると思っています。

3. 質疑

 質疑では立論の内容などについて質問を行い,質疑での応答は立論の補足として扱われます。( 以上全国中学・高校ディベート選手権ルールより )

 ある意味弁論と違う特色の出るパートですね。そして相手と会話のできる唯一のパートです。時間は身近いですが、ここで出来ることってたくさんあります。初めての場合は、おそらく相手の主張で分からなかったところが沢山出てくると思うので、素直に聞いてみるというのが良いかと思います。それこそ「今立論でメリットを話していましたが、テーマを採択すると何が変わるのですか」とか、「その変わった結果って、例えば自分にとっても大事なことになるのですか?→なぜ大事なのですか」とか、いろいろ素直に聞いちゃっていいと思うんですよね(いつかやってみたい質疑:メリットの説明の中で「全国民にメリットがあるんです」→質疑で「じゃあ、自分もメリットを頂けるんですか?」「はい、全国民ですから」「なら、例えばどういう手順で自分にメリットが降ってくるんでしょうか」みたいなやつ)

 この「素直に聞く姿勢」、実社会でも重要と思いません?

 実は自分の大学院では、大学院生が大学院生向けに自らの研究テーマを発表し、そして質疑応答を受けるという会という物が存在します。その会では、発表者を表彰するだけではなく、質問側も一番多くの、そして優れた質問をした人が表彰されるんです。自分もディベートの経験のおかげで多くの質問ができ、表彰されていたりするんです。ディベートの実社会での有用性、実感できますね(笑)。

4. 反駁

 ひとまずまとめて説明すると

 反駁は,主に,メリット(あるいはデメリット)に対する反論,反論に対する再反論,メリットとデメリットの大きさの比較を行います。 ( 以上全国中学・高校ディベート選手権ルールより )

 こんな感じです。第一反駁については、ここが数少ない皆さんが想像する「はい論破!」というところでしょうか。実際はだいぶ違いますが、多分初めてだと何が違うか分かりにくいと思います。おいおい記事にしていきます。そして競技ですので、最後は自分たちが勝ったことを説明しなければなりません。それを最後の反駁というパートで行うという事がわかっていただければいいかなと思います。

最後に

 いかがだったでしょうか。今回も概要をざっと説明するだけでしたが、今後徐々に詳しい中身を説明していければなーと思います。

 それでは皆様、have a nice day and see you next day!