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第51回 総合内科専門医 資格認定試験 復元?してみた

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皆様こんにちわ、あのつぎはイです。更新が大分遅れましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は、2024年の第52回総合内科専門医 資格認定試験を受けられる皆様にむけて、2023年に施行された試験を受けた私が、受験直後にノートに残した問題の概要を列挙してみようと思います。

他の先生方と共同作業を行ったわけでは無いため、どのような問題があったのかを列挙していく感じになるので注意してください。

ちなみに、私は先の51回の試験で合格し、総合内科専門医を名乗っておりますので、皆様ごひいきに

1. 試験の日時 試験時間

まずは私の受けた2023年の第51回の試験の概要です

第51回 総合内科専門医 資格認定試験

1. 試験会場 マイドームおおさか

2. 試験日 2023年9月3日(日曜日)

3. 時間割
 第1時限 9:00-10:50(110分)
 休 憩  10:50-11:30
 第2時限 11:30-13:20(110分)
 休 憩  13:20-14:20
 第3時限 14:20-16:10(110分)

2024年 第52回の注意点としては(こちらのHP参照)

1. 試験会場は「横浜」と「大阪」の2会場であることは例年通りだが、「大阪」の方は大阪駅周辺と書いてあり、会場が異なるかも

2. 試験日が11月10日と遅めの設定(この記事を書いている頃から勉強を始めても間に合う!?)

といったところでしょうか。

2. 試験の問題の形式

基本的に多選択肢問題(Multiple Choice Question=MCQ)です(わざわざ受験票にまで書いてあった)。記憶の限りでは
・ほとんどは5肢から1つを選ぶ:ただしいもの、あやまっているもの両方あったので注意
・選択肢が5つ以上存在し、そこから1つ選ぶ問題もあった
・第2時限に、5つのうち2つ選ぶ問題が存在した

といったところです。この辺りは国試(医師国家試験)等と一緒なので、さほど苦労するところは無いと思います。

3. 実際の試験問題の復元

ということで、復元した問題を列挙していこうと思います。

1時限目

血管内DLBCLの画像 DLBCLを診断させる問題

IGF-1陽性の合併症

ALSの合併症

HIF-PH阻害薬の副作用

腸管ベーチェットの一般的な問題(回盲部の輪状潰瘍/HLA-27なんかが選択肢にあった)

PNHの検査として正しい物(検査値とか、どの検査が陽性or陰性になるかが問われた)

副腎cushingの検査で不要or不適なもの

多発性硬化症とAQ4の視神経炎の違い

右室梗塞で血圧が下がる理由

ライム病で特徴的な皮疹を答える物を画像から選ぶ

体幹部の皮疹から麻疹を診断させて(教科書的な皮疹)、麻疹の一般的知識を問う物(ツ反陰転化が答えのはず)

19歳の男性が初めてたばこを吸うようになったら症状出現、改善乏しく受診→多分急性好酸球性肺炎→検査の予想

DKAの血液ガスの予想(pH,pCO2,pO2の3つの予想)

高Na血症→バゾプレシン

高Ca血症の症状を答える

PNHで現れない所見(砂糖水試験/CD59/ハプトグロビン上昇 どーれだ?)

多発性骨髄腫の一般知識(壮年期、プロテアソーム使う、など)

スルピリド→薬剤性パーキソニズムを答えるもの

薬剤性QT延長症候群を来さない薬剤(抗真菌薬、抗アレルギー薬、マグネシウム製剤、など)

菌血症のうち、どれで眼内炎を来すか(多分カンジダ症)

TdT陽性のリンパ腫or白血病のエトセトラ

梅毒の治癒モニタリングで使う指標(これが5つ以上の選択肢から1つ選ぶもの:体温、皮疹、赤沈、RPR、TPHAなどなど)

MCTDの合併症として有名でないもの

露骨なアナフィラキシーショックの症例:アドレナリンの筋注(今後は筋注場所とか容量とか聞かれそう)

肝性脳症:アミノ酸はどれが上昇し、どれが低下するか

2時限目 ここに2つ選ぶ問題が集まっていた

肺のPPFEについて、一般知識を問うもの

ニボルマブで複視+頭が下がる:ナニコレ?

妊婦でHBsが陽性の時、関節リウマチで使える薬剤はどれ

薬剤性肺障害の診断基準

CHADS2で1点の時の抗凝固:DOACはすべて推奨なのだが、個別に問われた気がするのは気のせいか

ハンター舌炎の画像→悪性貧血を答える

急性心筋炎の診断:結構典型的

レジオネラ肺炎:下痢を伴う、グラム染色で菌体がいない、など典型的

H2ブロッカー内服中で無顆粒球症を発症→対応は

20代女性の急性肺塞栓を診断し、有用な検査を答える物:こちらも比較的典型的

下肢浮腫の原因とならない物(PPI、芍薬甘草湯、Ca拮抗薬、スタチン、後1つ)

災害時のトリアージ関連(赤の人を答える):呼吸数やCRTの数値を知っていなくても(知っていると消去法)、妊婦が歩いている=緑or黄色

ミルクアルカリ症候群の一般知識

夏型過敏性肺臓炎:気管支洗浄液で予想される細胞数、生活での対応、トリコスポロンを選んだり(連問だった気がする)

ポリファーマシーの処方sriteria?(CAT、Gold、STOPP、STARTとかから選ぶ感じ)

MCVの計算

妊婦の頸椎レントゲンで、胎児の閾値?

CIDP?の診断(筋電図、glob&stockingなどがでていた)だと思う

風疹の一般知識(アシクロビル、潜伏期間、koplik斑、飛沫感染、など)

クリプトコッカス髄膜炎+肺炎の治療薬

骨盤の炎症性疾患の抗生物質を選ぶ

ASOの治療

糖尿病→IgG4の腎症?

ブドウ球菌によるカテ感染:抗生物質の終了を決める目安となる物

高Ca血症の治療(生食負荷でしょうね)

ブドウ球菌菌血症の眼の所見

巨大膵嚢胞の対応(膵尾部に7-8cm)

褐色細胞腫の診断に必要な検査

3時限目

Brugada症候群で正しいもの(ECGの顕在化、突然死の予測因子、治療):左3つの連問だったかな

RANKLの副作用

免疫チェックとメソテリン

ハイムリック法の位置と心臓マッサージの位置

鼓膜の画像で、左右のどちらかを聞かれ、2000Hzで難聴となっていて、CT画像から診断が求められる物

薬剤性肝障害の一般知識

慢性膵炎でCT画像を答える

総胆管結石の治療(結石の大きさ毎に治療法を勉強しておくと良いかも)

尿路結石の一般知識:尿酸産生抑制薬とか、妊婦とESWLとか

緊張性気胸の診察所見と治療戦略について

narrow QRS tachycardiaにならない上室頻拍

SLE→多分血球貪食症候群を答える

慢性好酸球性肺炎の診断

メトホルミン、SU薬、DPP-4阻害薬内服中で低血糖→血中で上がる物(乳酸アシドーシス) もしかしてこれか?

ただの下痢の患者で予想される血液ガスの検査所見

aVrでST上昇:予想される狭窄・閉塞部位

肺吸虫症の一般知識

ダニが媒介する疾患

らくのうを体験した中学生が後日下痢とげっぷを来した:クリプトスポリジウム感染 たぶんこれ

まず何からやるか

以上の内容が、2023年 第51回の総合内科専門医の試験の復元です。

典型的な問題から、「ナニコレ!?」と思うような問題までたくさんありましたが、まずは典型的な物をしっかり押さえることが重要だと思います。

対策としては、基本的に内科学会から出ている問題集(セルトレは第5集が出ていますし、過去問は第2集が出ています)を解くのが大事だと思います。古いとしょうが無いので、過去問は第2集、セルトレは第5集をされるのがいいでしょう。
どのような問題集が学会から出ているかはこちらから

ちなみに、自分も勉強していて実際の試験を受けて痛感したのは、過去問がそのまま通用するわけでは無く、その時に調べた周辺知識が非常に有用でした。なので、上の問題集で問題を解きつつ、その知識の周辺にあるものを頭に再認識させていくことが一番試験に役立ったと思います。

そのために必要なのがイヤーノートですね。こちらはかならず最新版を購入した方が良いです:なぜなら内科専門医や総合内科専門医の試験、国家試験の情報が常にup-dateされているからです、マジカミ。
イヤーノートも下からどうぞ

もし上の問題集を終えてしまい時間のある猛者がおりましたら、ver2になった以下の問題集も利用してみると良いと思います。

3部作になってますね、どんどん問題が蓄積されていて良いですね

最後に

いかがだったでしょうか。

色々問題を列挙してみました。それを利用して、必要な知識をイヤーノートなどで肉付けしていってもらえるとうれしいです。

それでは皆様、頑張ってください!